卒業。

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2014年3月17日をもって、新居浜工業高等専門学校の本科を卒業しました。
長いようであっという間の5年間の時は、多くの思い出を残して幕を下ろしました。

思えば5年前、義務教育を終え、右も左も分からない新居浜という地に舞い降り始まった高専生活。
多くの期待を胸に飛び込んだセカイは、思ったより平凡で、ぬるま湯で。
このぬるま湯のセカイに溶けきらないように、外の空気を触れ合ってきたつもりでした。
今になってみれば、爪痕を残そうと考えたことのいくつを実行できたでしょう。
何を学び、何を得て、何を残したのでしょう。
そして、どのように成長したのでしょう。


ここで得た仲間は一期一会であったでしょうか。
最高に素敵な友達、恋人、先輩、後輩、先生......など、多くの仲間と思い出を手に入れました。
学校の意味とは何か、ということを考えた時に、私は"仲間作りの場"と"遊びの時"だと考えています。
本来、学生の本分は勉強だと言われますが、学校でする勉強は一人でも出来ます。
単に勉強だけなら、塾のほうが捗るでしょう。
それをわざわざみんなで集まって学ぶのは、同じ志を持つ"仲間"との"ツナガリ"を作るため。
そして、自分の興味のあることに時間を注ぎ込み、"経験"を得るため。
高専の先生方はスキルの高い方が多く、学生とワイワイやるのが好きな方が多く。
いろんな先生が、自分のやりたいことを手伝ってくれました。
部活で無茶苦茶やって仕切れたのも、3年前に高専カンファレンスを開催出来たのも、文化祭でLTコンテストをやったりできたのも、プロコンに参加できたのも、そのような御支援のおかげです。
この自由な校風のもとにある素敵な環境をどう活かすかは、学生にかかっていると思います。
どれだけ素敵な学校生活を得ることができるかは、誰にも決められることなく、自分で決めることが出来ます。
素敵な仲間を得られた私は、最高に幸せなんだな、と。
みんな、ありがとう。


私は誰のためにでもなく、自分のために生きて、やりたいことをやります。
5年間、概ねこの姿勢でやってきて、間違っていないと確信しました。
そのスタイルがどこまで社会で通用するかはわかりませんが。
他人を笑顔にするには自分が笑顔でないといけないし、他人を幸せにするには自分が幸せでなければならない。
簡単そうで意外と難しいことです。
世界を変え、誰かを幸せにするプロダクトは、幸せな人にしか生み出せないのかな、と思うようになりました。
だから、自分のために生きて、幸せな人生を送ることは大事なのです。


出会いと別れ、というものは人間に許された素敵な行動の一つです。
寂しさと緊張を胸に、見慣れたいつもの桜並木が、花開きます。
― 今年もまた、春がやって来ました。