NANOTE P8 の PL1 設定は BIOS で出来る
巷で話題の情熱価格製品、NANOTE P8 を買いました。
新しいおもちゃを手にいれたわけですが、TLで見掛けるような不具合はなくてアタリなのかハズレなのか
— びすたーん。@EOL (@vista_mac) April 25, 2021
開封とかレビュー的なことは別で書くかもしれませんが、一旦置いておいて、今日は NANOTE P8 の PL1 設定の話です。
この製品、Pentium N 4200 という CPU が積まれているのですが、どういうわけか同CPUを積んだ他の製品と比べて性能が出てないようです。 試しに Cinebench R20 を回してみた画像ですが、どうやらマルチコアの性能が出てないですね。
5ch や先駆者の話では、ThrottleStop というアプリを使って PL1 の設定値を15くらいにするといいよ、という話がちらほら上がっていました。
ところで、こういうおもちゃを買ったらまずはBIOSで何が出来るかを見て遊ぶと思います。
なのて、BIOS結構いじる項目あるな、何が何かわからないけど......
— びすたーん。@EOL (@vista_mac) April 26, 2021
見て遊んでいたところ、Advanced > CPU Configuration > CPU Power Management という階層内に、"Power Limit 1 Power" という設定項目があるじゃないですか。
デフォルトでは "Auto" になっていたので、物は試しと "10" に設定し、もう一度 Cinebench を回してみたところ・・・
あら、なんということでしょう。スコアが1.3倍ほど伸びました。
おそらく PL1 の電力制限が 10W に引き上げられたのだと思います。
CPUクロックも、Auto でCPU 100% だと 1.5GHz くらいで頭打っていたのですが、10W まで上げると 2.25GHz 程度で安定していました。
ということで、実は ThrottleStop を使わなくても BIOS 設定で PL1 の電力制限値は引き上げれそうです、というお話でした。
(なお、BIOS のバージョンは 5.12 でした。)
P.S.
で、この数値がどれくらいなのか今ひとつよくわからなかったので、手元のマシンで Cinebench R20 をひたすら回してみました。
測定回数 n=1 ですし、稼働中のマシンでやっていたりするので多少誤差はあると思いますが、ご了承ください。
エントリーマシン
- ドン・キホーテ NANOTE P8: Intel Pentium N4200@1.1GHz
- Lenovo ThinkCentre M75q-1 tiny: AMD Ryzen 5 PRO 3400GE@3.3GHz
- Lenovo ThinkPad X200 : Intel Core 2 Duo P8600@2.4GHz
- HP EliteBook 2530p: Intel Core 2 Duo SL9400@1.86GHz
- Lenovo ThinkPad X121e: AMD E-300@1.3GHz
結果
機種 | Single | Multi |
---|---|---|
NANOTE | 104 | 249 |
M75q-1 | 321 | 1665 |
X200 | 113 | 268 |
2530p | 120 | 210 |
X121e | 40 | 72 |
クロック差などを考慮すると、Single は Core 2 Duo 程度、Multi は Sandy Bridge な Core i3 に負ける (と言っても相手は2コア) といったところでしょうか・・・。
ほぼ Core 2 Duo に毛が生えた程度と思えば良いと思いますが、足回りが早くなっているので(メモリやストレージ等)体感的にははもう少し早く感じますね。