iPhone SE (初代) を分解清掃した

iPhone SE (初代) のカメラが調子悪い

2016/10 から使っている iPhone SE ですが、最近カメラの内側にホコリが入って(インもアウトも)、どうも白っぽいというかピントが合わない状態が続いていました。

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白飛びしてピントも合ってない感じの図

そんなこともあって、iPhone 12 mini が欲しいなという物欲が膨らんでいましたが、13 mini は辛うじて出そうという噂と、Touch ID 復活?という噂もあり、もうちょっと粘ってみようかな、という気持ちが強くなってきました。
・・・ということで、4年も使ってると保証もないので、Amazon で分解道具を買って分解清掃してみることにしました。GW だしね

使った道具

Amazon で売ってたこれを使いました。

www.amazon.co.jp

分解手順

各自おググりください。

分解してみた結果、こんな感じにホコリが・・・。 f:id:yviscuit:20210504143852j:plain

きれいになったよ

過程は省略して、掃除したらこれくらいきれいになりました。 f:id:yviscuit:20210504151602j:plain

で、カメラは?

インカメは確実に良くなった気がします。
アウトカメラは元々暗いところで顕著だったのですが、まだ昼間なので効果の程は不明。まあ気分的には気持ちよくなったのでヨシ

NANOTE P8 の PL1 設定は BIOS で出来る

巷で話題の情熱価格製品、NANOTE P8 を買いました。

開封とかレビュー的なことは別で書くかもしれませんが、一旦置いておいて、今日は NANOTE P8 の PL1 設定の話です。

この製品、Pentium N 4200 という CPU が積まれているのですが、どういうわけか同CPUを積んだ他の製品と比べて性能が出てないようです。 試しに Cinebench R20 を回してみた画像ですが、どうやらマルチコアの性能が出てないですね。 f:id:yviscuit:20210503000740p:plain

5ch や先駆者の話では、ThrottleStop というアプリを使って PL1 の設定値を15くらいにするといいよ、という話がちらほら上がっていました。


ところで、こういうおもちゃを買ったらまずはBIOSで何が出来るかを見て遊ぶと思います。

見て遊んでいたところ、Advanced > CPU Configuration > CPU Power Management という階層内に、"Power Limit 1 Power" という設定項目があるじゃないですか。

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デフォルトでは "Auto" になっていたので、物は試しと "10" に設定し、もう一度 Cinebench を回してみたところ・・・

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あら、なんということでしょう。スコアが1.3倍ほど伸びました。
おそらく PL1 の電力制限が 10W に引き上げられたのだと思います。
CPUクロックも、Auto でCPU 100% だと 1.5GHz くらいで頭打っていたのですが、10W まで上げると 2.25GHz 程度で安定していました。

ということで、実は ThrottleStop を使わなくても BIOS 設定で PL1 の電力制限値は引き上げれそうです、というお話でした。
(なお、BIOS のバージョンは 5.12 でした。)


P.S.

で、この数値がどれくらいなのか今ひとつよくわからなかったので、手元のマシンで Cinebench R20 をひたすら回してみました。
測定回数 n=1 ですし、稼働中のマシンでやっていたりするので多少誤差はあると思いますが、ご了承ください。

エントリーマシン

  1. ドン・キホーテ NANOTE P8: Intel Pentium N4200@1.1GHz
  2. Lenovo ThinkCentre M75q-1 tiny: AMD Ryzen 5 PRO 3400GE@3.3GHz
  3. Lenovo ThinkPad X200 : Intel Core 2 Duo P8600@2.4GHz
  4. HP EliteBook 2530p: Intel Core 2 Duo SL9400@1.86GHz
  5. Lenovo ThinkPad X121e: AMD E-300@1.3GHz

結果

機種 Single Multi
NANOTE 104 249
M75q-1 321 1665
X200 113 268
2530p 120 210
X121e 40 72

クロック差などを考慮すると、Single は Core 2 Duo 程度、Multi は Sandy BridgeCore i3 に負ける (と言っても相手は2コア) といったところでしょうか・・・。
ほぼ Core 2 Duo に毛が生えた程度と思えば良いと思いますが、足回りが早くなっているので(メモリやストレージ等)体感的にははもう少し早く感じますね。

2020年に在宅勤務用に買ったものメモ

2020年、COVID-19 の流行は、多くの人のライフスタイルに様々な変化をもたらしました。
その中でもやはり、一番大きかったのは在宅勤務の導入ではないでしょうか。
私の職場でも在宅勤務が導入され、自宅で働くという経験をすることになりました。

2020年も残すこと数時間、今年1年で買ったものを、この在宅勤務にフォーカスを当てて振り返ってみようと思います。

机: ニトリ ザッキー95

www.nitori-net.jp

机はニトリのこれを買いました。大体5,000円弱だった気がします。
緊急事態宣言直後は、メタルラックの上に天板を引いたもので仕事していたのですが、GW明け頃にいい加減限界を感じ、買いに行きました。

最初はIKEAで買おうと思ったのですが、狭い自室におけるサイズの机が見つからず、ニトリでこれを買いました。 人気だったのか、納期が1ヶ月以上かかりましたね。

特に不具合もなく普通に使えてます。ただ、強力なテープなどを貼ってしまうと、剥がす際に表面の天板加工部分が剥がれそうになったので、その辺は値段なりという感じです。

椅子: IKEA MILLBERGET

www.ikea.com

椅子はIKEAのこれを買いました。

ただ、この製品、なんか椅子が前に傾いている感じがあったんですよね。 あまりにも気持ち悪く、サポートに問い合わせて新品に変えてもらったけどだめでした。

何気なくネットの海を彷徨っていたところ、reddit で同じ事象の人を発見。

どうやら特定の生産以降、座面が水平になるように仕様変更されているようでした。本来、オフィスチェアは水平ではなく、若干座面が前傾になるように作られているようです。
reddit の投稿を参考に、座面と足の間に木板を挟んで対策し、今に至ります。

f:id:yviscuit:20201018234504j:plain # これは reddit を読んだ直後、ダンボールで試していたときの図

一応使えていますが、納得は行っていないので、気が向いたら買い替えたいです・・・

モニター: EVICIV EVC-1506

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プライマリモニターには Benq GW2460 を使っているのですが、

  • 会社ではトリプルディスプレイ環境で作業している
  • Teams 会議中に画面共有しつつメモをとる、といった作業をするときにもう1枚画面がほしい

などの理由により、3枚目を導入したくなりました。

といっても、机は狭いので(なんせザッキーの横幅は95cm、MacBook Pro + GW2460 で限界です)小さいもの、ということでモバイルディスプレイを導入することに。

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このモデルのいいところは、VESAマウントに対応していることです。 買い足しに伴って、モニターアームも買い足しました。

買って数日なのでまだあまり使っていないのですが、悪くはなさそうなので使っていこうと思います。 一つ言えることは、トリプルディスプレイ最高です。

キーボード: HHKB Professional2 無刻印モデル

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8月末にAmazonでセールやってたので買いました。 本当は刻印がある方が良かったのですが、売り切れていたので無刻印で。慣れれば別に普通に使えますね。

タイプ感はすごくいいんですが、やはりそこそこうるさいので、リモート会議の際に迷惑になっていそうな感じはしました。あと、カーソルキーがないのは事務作業をするときに若干不便ですね。
今は HHKB Professional2 は会社に持っていって、ThinkPad TrackPoint Keyboard を自宅では使っています(入れ替え)。

小物

ここからは小物をまとめてみます。

USB-C ハブ: LENTION CB-C35-1M

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USB-C ハブで、給電・HDMI対応かつケーブルが長いものってそんなに売ってないんですよね。
自分はMacをスタンドの上に置いているので、通常のハブでは短すぎてぶら下がってしまうのが嫌でした。
これはケーブルが1mほどあって、使いやすいところにおけるおので気に入っています。

会社に持ち込んで使っているものを買い増しです。

Webカメラ: AUKEY PC-LM1E

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正面にGW2460を置いているので、Mac は斜めに置くことになってしまっています。そうすると、カメラが必然的に横顔を写すことになるんですよね・・・。
リモート会議で顔を出さないといけない際に、正面向いて通話できるように買いました。 確かセールで少し安かったはず。

Macのカメラに比べて画角が広いので、後ろのものに注意ですが、最近はバーチャル背景があるのでいいかな・・・ 画質は普通です。

ファンコン

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サイズのこれを2回買ったのですが、どちらも1~2ヶ月で壊れました。
ウリである風量調節の部分の回路が、発熱がすごいことになっていたので、降圧回路の設計が悪いのでしょう・・・

今は壊れた部分を切断して、撤去部分ははんだ付けして5V - 12V昇圧部分だけ使ってます。

サーキュレーター: 山善 YAS-KW182(W)

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夏場のエアコンで電気代がすごいことになっていたので(例年比2倍超え)買いました。
もともと扇風機はあるのですが、サーキュレーターのほうが空気を室内に循環させるには向いているので。

可もなく不可もなく、普通に使っていますが、強いて言えば掃除がしづらいです。ホコリがやばい・・・


ちなみに、在宅勤務に関係ないところでいうと、

といったところでしょうか。

自宅から出る機会が減ったため、必然的にモバイル関係の投資が減った1年だったなあ、という気持ちです。
他にも大きな買い物をしたのですが、それはまた機会があれば。


在宅勤務の是非はさておき、作業環境を整えるという点においては比較的コストが掛かったなあというのが、振り返ってみての感想です。
色々整えましたが、作業空間の狭さだけはどうにもならないです。広い部屋がほしいです。
都心部に住むことと、快適な在宅勤務の環境というのは、今の所、個人的には両立が難しいなあ、と感じています。

来年はこの COVID-19 騒動がもう少し沈静化することを祈りつつ、静かに2021年を迎えようと思います。
ではでは。みなさま良いお年を。

VivoTab Note 8 で Windows 10 の更新後にやること

個人的な備忘録です。

Windows 10 は年間2回、大きなアップデートが行われます。
VivoTab Note 8で は、そのアップデートをインストールすると、なぜか画面のタッチパネルや回転、輝度調整機能など諸々が死にます。
毎回どうやって直すんだっけ、って忘れてしまうのでメモしておきます。

# こんなのまだ使ってたんだ、というツッコミはなしで。年に数回引っ張り出して触るくらいしかしてないです・・・

OSアップデート時にやること

といっても、ドライバのインストールをするだけです。
毎回わからなくなっているのは、どのドライバを入れ直すか、なのですが、SOC Driver Package を入れ直せばよいです。

そういえばクリーンインストールしたときにも、これを入れないとまともに動かなかった記憶がありますね・・・
Z37xx は SoC だから特殊なんですかね、Windowsからしても。

以上です。

ThinCentre M75q-1 tiny を買った話。

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半年前に ThinkPad E495 を買ったばかりですが、M75q-1 tiny を買いました。 skynote.hatenablog.com

経緯

買った動機は以下の2つです。

  • 今使っているデスクトップ(自作機)が足元にあって邪魔なので片付けたい
    • 感染症の関係で在宅業務している際に、1日も何度もぶつかってストレスだった
    • そもそも Athlon II X250 とかでスペックもヘボいので全然使ってなかったし・・・昔のデータがあるから置いてあるだけ状態だった
  • E495 で遊んでいる Cities; Skylines が、マップが広がってくると FPS が下がってきて辛くなってきた
    • M75q-1 tiny はデスクトップ版の Ryzen なので、内蔵GPUの性能が高そうなのと、135Wアダプターを使うと性能が大幅に伸びると聞いたので

お値段は本体が 39k 円でした。

構成

今回はE495買って期間も短いので、ケチるところはケチってます。 具体的には、

  • メモリは標準で 8GB ついてるので、DDR4-2666 8GB を1枚買って増設し合計 16GB に
  • SSD は標準の NVMe 128GB をシステムドライブにして、大きなデータは 2.5inch の SSD を増設 (Crucial BX500 240GB) + 外付けHDDで頑張る方針

という風にしました。

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135W ACアダプター

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65Wアダプターとの比較。でかい

今回の目玉はこれです。でかくて重いです。
ワットチェッカーで測ってみると、本気出しているときは80W近く消費していたので、たしかにリミッター解除されてるようでした。 本気出しているときはファンの音がすごいうるさいのですが、CPUクロックもブースト維持されているので、やぱり65Wだと本気は出せないようですね。

Cities; Skylines で遊んでいるときも、E495 だと 8FPS 程度しか出なくなったマップ (人口26万人くらい) で、普通に 20FPS くらいで動くので、やっぱりデスクトップはすごいなあと思いました。

# 一方で、こうやってブログを書く程度であれば 10W くらいとノートPC並の消費電力・・・恐ろしくエコですね

ベンチマーク取ってみるとこんな感じでした。

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E495のときが 1474[pts] だったので、200 ほど増えた模様。 Ryzen 5 3400GE は Zen+ なので、まあこんなものでしょう。

感想

自作機からデータを移して運用していますが、今の所満足してます。というか E495 の使い道がなくなってしまった・・・

ThinkPad E495 を格安で買った話

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輝く Ryzen ロゴ。

久しぶりに新品のパソコンを買いました。
......といっても、買ったのは少し前となる 2020/02 中旬となります。
今も同じ買い方ができるかどうかはわかりません。

ということで、ThinkPad E495 を買いました。お値段 37,290 円也。
購入時は以下のようなスペックです。

  • CPU: Ryzen 5 3500U
  • RAM: DDR4-2400 SODIMM 4GB
  • SSD: 128GB M.2 2242 NVMe TLC
  • ディスプレイ: 14.0型 FHD液晶 (1920 x 1080 IPS 250nit) 光沢なし
  • キーボード: US配列
  • OS: Windows 10 Home

これで 37k は破格ですね。

購入したのは、この辺の界隈ではお馴染み、価格.com 経由です。
価格.com限定 パフォーマンス・FHD搭載」というモデルをカスタマイズして買いました。

具体的には、

  • メモリを 8GB → 4GB に削減
  • SSD を 256GB → 128GB に削減
  • キーボードをUS配列に変更

とすることで、この価格にすることができました。

もちろん、そのままではアンバランスなスペックとなるので、

  • SSD: WD Blue SN550 500GB
  • RAM: Crucial CT8G4SFS824A x 2 (合計 16GB)

を別で購入。お値段 16,460 円也。
合計で 53,750 円ですね。スペックを考えると、超破格です。

ちなみにこの機種は、2.5インチベイがついているので、2.5インチのHDDやSSDを追加でつけることもできるという素敵仕様。
使いみちがないので、いま時点では何もつけていませんが・・・遊び甲斐のある子です。

詳しいレビューは、E490としてたくさんインターネットに存在するので省略しますが、

  • 発熱は結構あるが、きちんと放熱できている(Macは本体全体があっちっちになりますが、こいつは排気口部分こそ熱くなりますが、それ以外は結構穏やかです)
  • 安いから仕方ないかもしれないが、パームレストの段差が地味に痛い
  • キーボードの打鍵感は優秀 (さすが ThinkPad ) だが、バックライトキーボードや指紋センサーが選択できないのは惜しい
  • バッテリー駆動時とAC駆動時で、グラフィック性能に差がある気がする(このパソコンで Cities: Skylines やってますが、FPSがAC駆動時は20近く出ますが、バッテリーだと8くらいまで落ちるときがあります。どちらも高パフォーマンス設定)
  • 1.75kg あるので、モバイルは厳しい(といっても、昔は 2.1kg の MacBook を持ち運んでいましたし、不可能ではないです)

といったところでしょうか。総じて満足です。

最後に、軽くベンチマークした結果です。
といっても、最近のベンチマークって何がいいんですかね。とりあえず Cinebench R20 回してみました。

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この値が良いのか悪いのかは、最近のPCを買ってないのでわからないですが・・・

あとはSSDですね。

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NVMe はぇぇ......
MacBook Air (Mid 2013) で 1GB/s 出るか出ないかくらいだった気がするので、速いとしか言いようがないです。これが5万円ですか・・・。

日産リーフは長距離ドライブに耐えられるのか?(1,700km の旅・後編)

やる気が起きずに約4ヶ月寝かしました。ごめんなさい。

前回の記事の続きです。

復路の充電計画

復路は往路の結果を元に、適当に走ろうと思ってました。
往路の電費は大体 6.5 [km/kWh] だったので、同じで計算すると、以下のような計画になりました。

雑なこの計画でスタートしました。

出発 〜 豊浜SA

出発後、いきなり渋滞に巻き込まれます。
松山外環状道路だったと思うのですが、ここで10〜20分くらいロスした気がします。

渋滞には強いEVですが、そうは言っても電費的にはいきなりハンデを負ってしまいました。

100 [km] 強走って 53 [%] 残して到着。表示上の電費は 6.7 [km/kWh] でした。
22分充電して 85 [%] まで回復です。

豊浜SA 〜 吉備SA

瀬戸大橋を含む区間で、そこそこ風もありましたが快調に走っていました。
88 [km] ほどしか走っておらず、もう少し行けそうではありましたが、予定通り立ち寄ることに。

充電器1台に対して、前方に1台充電中 + 1台待機中という状態で、長時間の休憩となりました。
ちなみに、3台ともリーフ(ZE1)という光景で、ちょっと面白かったです。

充電待機中、ひとつ前のオーナーさんとリーフについて少し雑談をしました。
NISMO モデルのオーナーさんで、和歌山から四国に来られていた様でした。
あまりバッテリー温度とかは気にしてないとおっしゃってた記憶です。

30分フルに充電し、43 [%] → 84 [%] まで回復して次のチェックポイントへ。

吉備SA 〜 権現湖PA

吉備SAから 100 [km] 少々、権現湖PA で充電です。
28分充電して、40 [%] → 83 [%] まで回復。

この辺りまでは順調に充電していたので油断していましたが、充電を打ち切る頃には電池温度が10セグに到達し、赤くなっていました。

権現湖PA 〜 宝塚北SA

新名神経由の方が空いてそうだったので、ここで進路を変えて、新名神へ進むことにしました。

前回の充電から30分、45 [km] くらいですが、休憩と情報収集を兼ねて充電開始。
60 [%] → 86 [%] へと回復して、再びスタートです。

宝塚北SA 〜 土山SA

新名神を抜けた後、京滋バイパスを経由して土山SAへ。1時間半ほど走り続けました。
110 [km] 弱なので、距離は思ったほど走ってないのですが、やはり京都を通るので、多少の渋滞とアップダウンの多さで、速度はあまり出てなかったようですね。

30分フルに充電し、41 [%] → 78[%] まで回復。少しペースは落ちてきていますが、まだ何とかやっていける範囲です。

土山SA → 岡崎SA

1時間10分ほどで、次の岡崎に着きました。
行きと違って、新名神亀山西〜新四日市経由で走りました。
下り坂が多くて電費に貢献・・・と思ったのですが、思ったほどは効果なし。

ここでも30分フルに充電し、39 [%] → 75[%] まで回復。
そういえば岡崎だけ充電器のメーカーが違うんですよね。何故なのか・・・

岡崎SA 〜 静岡SA

1時間15分ほどで次のスポット、静岡です。
この区間は意外とアップダウンが激しいのか、到着時 18 [%] までバッテリーが減ってました。
電池温度も、宝塚北SA を出てから 9セグまで下がっていたのですが、ここにきてまた10セグまで上昇。

夜ご飯休憩をここで取りました。この時点で既に 21時を回っているという悲惨な現実。
ここでは1回のおかわりをして、42分充電。
18 [%] → 65 [%] までしか回復できずに、次のチェックポイントへ進みます。

静岡SA 〜 駿河湾沼津SA

40分ほどしか走っていませんが、充電量が心許なくなっていたので駿河湾沼津SAに流れ込みました。

20分充電して 36 [%] → 54[%]。
電池温度も下がっておらず、充電速度もピーク時の半分近くまで落ち込んでいます・・・。
不安を感じつつも、夜の道を急ぎます。

駿河湾沼津SA 〜 海老名SA

長い静岡を駆け抜けて、日付が変わる目前に神奈川県まで戻ってきました。
海老名SAに入った時点で残り 19 [%]。
ぎりぎりいける?いけない?というレベルで、恐怖心が勝ち充電していくことに。

20分ほどで 19 [%] → 45 [%] まで充電。これだけあれば安心して帰ることができます。
夜中の海老名SAは静かでしたね。

海老名SA 〜 返却まで

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帰着時のメーター

(帰着時のメーター。最終的に 6.8 [km/kWh] 表示でした。)

日付を回ってからも黙々と東名、首都高を走り抜け、15 [%] ほどの残量を残して返却しました。
出発から約16時間、850 [km] の長旅、お疲れ様でした。

総合記録

前編から合わせて、約 1,700 [km] の旅における充電は、以下のような記録となりました。

  • 総充電回数: 19回
  • 充電時間: 7時間41分 (461分) + 約130分 (往路到着後のフル充電・正確な時間は未測定)

電費は、往路が 6.5 [km/kWh]、復路が 6.1 [km/kWh] でした。

ガソリン車との経済性比較

ZESP2 であれば、旅ホーダイだったので、このような苦労は安さの代償として割り切れましたが、ZESP3ではそうも言ってられません。
では、このような旅をした場合、EVとガソリン車どちらがお得だったのでしょうか?

ZESP3 を使った場合のリーフの電気代

ZESP3 では、10分で1回という計算となるため、今回の充電回数は51 + 13 = 64回 です。
プランごとに以下の価格になります。

  • プレミアム10: 2500 + (64 - 10) * 350 = \21,400
  • プレミアム20: 4500 + (64 - 20) * 300 = \17,700
  • プレミアム40: 8500 + (64 - 40) * 250 = \14,500

ガソリン車で同じ距離を走った場合の燃料代

ガソリン車で同じ距離を走った場合の試算もしてみましょう。

私が同じように長距離走ったことのある車種の燃費実績を使って比較してみます。
燃料代は、レギュラーガソリン \138 / 1L と仮定します。

新型カローラ (1.8Lガソリン) に乗った時の平均燃費は 17.8 [km/L] でした。
今回の距離に当てはめると、必要なガソリンは 96.9 [L] となり、燃料代は \13,372 となります。

ノート e-Powerに乗った時の平均燃費は 20.4 [km/L] でした。
今回の距離に当てはめると、必要なガソリンは 84.6 [L] となり、燃料代は \11,675 となります。

どちらの車両も車格がリーフより多少下となるため、直接比較するのは酷かもしれませんが、それでもリーフの方が高いという試算になります。
もう少し燃費の悪い車と比べると、互角になってくるかもしれません。

ただ、ガソリン車であれば給油にかかる時間は数分です。
この程度の距離であれば3回の給油で達成できるため、給油でのロスタイムは10〜20分でしょう。
今回の移動では、10時間近く充電に使ったため、そこは大きな差になると思います。

まとめ

リーフで 1泊3日、1,700 km強を旅してきました。
ほとんど移動し続けるという過酷な使い方ではありましたが、使い込むことで見えてくることも多くありました。
個人的には以下のような感想を抱きました。

電池と充電

  • EV の充電待ちは、1日3回くらいまで = 1日500[km] 未満程度の走行であれば、休憩時間と重ねることができるため比較的許容範囲(東京〜大阪の片道くらい)
  • それを超える回数になると、充電時間がロスタイムとして響いてくる上に、発熱で充電できなくなってくるため、まだEV(リーフ)は向かない
  • バッテリー冷却機構のあるテスラなどであれば、また違ったのかもしれない
  • 長距離を 走るのであれば、電気代は決して経済的ではない (ZESP2を除く)。月額制なので仕方ないが、プランが月中に変えられないのは痛いような。
  • 逆に、自宅が一戸建てで200V充電を活用できたりする環境で、中距離までの移動が主体であれば、比較的経済的に使えるかもしれない

走り・乗り心地

  • EV の走りはおもしろい。トルクがあるので加速も鋭いし、低〜中速域では乗っていてとても静か
  • ただし高速道路では、ロードノイズは並に感じるので、ガソリン車に比べて特別静かというわけではない

今回の旅で、リーフについて言われている良い点・課題をどちらも体感することができたと思います。
特に電池問題は、肯定派・否定派どちらの意見もシーンにおいては正しいことを実感できました。

EVはあくまでEVであり、ガソリン車と同じように扱うと不満がいろいろあるのは事実です。
急速充電スポットはまだまだ少ないですし、あっても1台分しかなかったりと、長距離利用においては、難は多いです。
一方で、自宅での200V充電を基本とすれば、これほど楽な使い方もないだろうとも思いました。

EV車(リーフ)を選ぶか、ガソリン車を選ぶかは、

  • EV が自分のライフスタイルに合うか(自宅に駐車場があり、充電設備を設置出来るか。長距離はあまり走らず、走っても数回の急速充電で賄える距離か。)
  • ガソリン車にはない走りの魅力を感じるか

といったあたりが境目ではないでしょうか。
i-MIEV が目指していたお買い物車のような立ち位置が、これらが問題とならない最適なポジションのはずなのですが、EVは製造コスト(主にバッテリー)が高いという問題があります。
サブスクリプション販売していくなど、売り方自体を変えていかなければ、EVが趣味の世界(走りの面白さや、環境に優しそうという自己満足)から、実用の世界に転換するのは難しいのではないか、と感じました。

それではまた。